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ブラジル・ワールドカップ_出場32か国の「通信簿」_アルジェリア [ダイジェスト特別版]

19 :グループH
アルジェリア  総合評価:A+(絶賛できる=未来への収穫_大) 最終結果 → ベスト16(1勝1分け2敗/7得点・7失点)
評者:エルベ・プノ(ジャーナリスト)

【決め手となった大胆な決断 選手達も期待に応えた】

 史上初のベスト16入り。これほどの成功を収めるとは思いもしなかった。大会前までは、グループリーグであっさり敗退した13年アフリカ選手権当時から進歩の跡が見られなかったからだ。特にディフェンスの機能性が低く、グループリーグ突破への希望はとても抱けなかった。
 こうした状況を大きく変えたのがハリルホジッチ監督の大胆な決断だ。韓国戦とドイツ戦はいずれも前の試合からスタメンを約半数入れ替え、ポジティブな結果を引き出した。確かにドイツ戦は最終的に敗れた。それでも強大な相手を90分に渡り無失点で抑え、延長に持ち込んだのは称賛に値する。中盤の底に起用したのは、今大会で初の組み合せとなったモステファとラセンのふたり。この中盤が機能してドイツを大いに苦しめた。
 絶対的なチームリーダーであるブゲラを外し、3戦目のロシア戦からベルカレムをCBに据えた英断もズバリ的中した。素晴らしかったのが、その相棒で、ブゲラに代わりキャプテンマークを巻いたハリシェだ。鬼気迫る守りで敵の攻撃を水際で防ぎ、守備リーダーとしての役割を完璧に果たしてみせた。このハリシェと、再三のファインセーブでゴールを死守したGKエムボリの、予想を遥かに上回る活躍が守備の不安をかかき消した。二人とも開幕前にはバックアッパーと見られていた選手。それだけに、本大会でのパフォーマンスには本当に驚かされた。
 攻撃陣ではフェグーリのプレーが目を引いた。ドリブル突破で敵DF陣を混乱させ、文字通り崩しの切り札となった。そしてCFスリマニ。マーカーを置き去りにするスプリント力に、パワー、打点の高いヘッドで脅威となり続けた。彼もまた、紛れもない躍進の立役者だ。




《ワールドサッカーダイジェスト:2014.8.7号_No.416_記事》
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