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ブラジル・ワールドカップ_出場32か国の「通信簿」_エクアドル [ダイジェスト特別版]

16 :グループE
エクアドル  総合評価:D+(がっかり=未来への収穫_大) 最終結果 → グループリーグ敗退(1勝1分け1敗/3得点・3失点)
評者:マルタ・コルドバ(ジャーナリスト)

【主軸の3人が揃ってブレーキ プレー内容はお粗末そのもの】

 スイス、ホンジュラス、フランスを相手に見せたプレーは、ハッキリ言ってお粗末ソノモノだった。ゲームの主役を演じ、敵を圧倒した南米予選の時とは、比較にならないほど酷い内容で、とりわけ主軸として期待されたA・バレンシア、モンテーロ、F・カイセドの3人の不調は、チーム全体のパフォーマンス低下に小さくない影響を及ぼした。
 終了間際にゴールを奪われ、逆転負けを喫した初戦のスイス戦では、守備陣が経験不足を露呈した。怪我で登録メンバーから外れたベテランの守備的MF、カスティージョがいれば、引き分けで終えられたかも知れないゲームだった。初戦で勝ち点1を手にしていれば、そこ後の展開は大きく変わっていただろう。
 内容は伴わないながらも、続くホンジュラス戦に勝利できたのは、地力がついてきている証拠。しかし、勝利が絶対条件と言われていた第3戦のフランス戦で、ルエダ監督が守備的な戦術を選択したのはマルで理解できなかった。
 今のエクアドルは、もはやヨーロッパ勢に尻込みするような弱小国ではない。堂々とした態度で持ち前のスピードを活かした攻撃を仕掛けていれば、2試合で3得点を挙げていたE・バレンシアの閃きから、あるいはゴールを奪うことも可能だったはずなのだ。
 そのE・バレンシアは文句なしでエクアドルのベストプレーヤーだった。19歳とは思えない冷静沈着なプレーを披露したボランチのグルエソも、今後の成長が楽しみな選手だ。そのグルエソのように、エクアドルでは若い才能が育つ土壌が整備されつつある。ワールドカップの常連国として今後も挑戦し続ける自信と実力は、十分にある。




《ワールドサッカーダイジェスト:2014.8.7号_No.416_記事》
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