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ブラジル・ワールドカップ_出場32か国の「通信簿」_ボスニア・ヘルツェゴビナ [ダイジェスト特別版]

15 :グループF
ボスニア・ヘルツェゴビナ  総合評価:B+(賞賛できる=未来への収穫_大) 最終結果 → グループリーグ敗退(1勝0分け2敗/4得点・4失点)
評者:ドゥシャン・バイェビッチ(元ユーゴスラビア代表)

【経験不足が早期敗退の原因 誤審にしてやられた感も・・】

 ボスニア・ヘルツェゴビナはワールドカップ出場を決めた時点で、優勝したかのように舞い上がっていた。なにしろ建国以来初の快挙だ。国民にとって本当に喜ばしい出来事だった。グループリーグ敗退という結果は、多少残念である。優勝候補のアルゼンチンと同居したとはいえ、少なくとも2位には食い込めると踏んでいたからだ。もっとも、ワールドカップ出場という大きな喜びの前では、この失望も微々たるものである。
 早期敗退を喫した原因は、やはり経験不足にある。私の友人でもあるスシッチ監督はやるべきことを全てやったと思うが、経験不足だけは手の施しようがない。これを改善するには、地道に場数を踏んでいくしかないのだ。
 ミスジャッジにしてやられた感もある。私はこれまで一度も審判に不満を言ったことがない。だから今回も抗議したくはないが、ナイジェリア戦でゼコのゴールをオフサイドと判定したのは、今大会最大の誤審だったと思う。この得点が認められていれば、運命が大きく変わっていたカモ知れない。ナイジェリア戦でのチームは何かを恐れ、ブレーキを掛けながらプレーしていた印象だ。敵を侮らないのは大事だが、それが恐れに変わってはいけない。ゼコのゴールが取り消された後、チームは急速にトーンダウンしてしまった。
 いずれにせよ、今大会の経験は今後の大きな糧となるだろう。南米のスピーディーでテクニカルなサッカーに肌で触れたのもいい勉強となった。後は自分達のサッカーに自信を持ち、国際舞台でプレーしたいという強い気持ちを保ち続けることが重要だ。目前にはEURO2016の予選が迫っている。




《ワールドサッカーダイジェスト:2014.8.7号_No.416_記事》
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