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ブラジル・ワールドカップ_出場32か国の「通信簿」_スイス [ダイジェスト特別版]

14 :グループE
スイス  総合評価:B+(賞賛できる=未来への収穫_大) 最終結果 → ベスト16(2勝0分け2敗/7得点・7失点)
評者:チリアコ・スフォルツァ(元スイス代表/現ヴォーレン監督)

【DFリーダーが不在の中で 堅守を維持したのは収穫だ】

 我らが代表が大会前に期待されていたのは、最低でもベスト16進出。その結果は残せたし、8強を懸けたアルゼンチン戦も良くやっていた。世界トップレベルの相手に臆することなく戦えたのは、大きな収穫になったと思う。最後の最後に力尽きたのを、選手達は悔やんでいるだろう。勝利が見えた試合だった。
 感動したのは初戦のアディショナルタイム、セフェロビッチが決勝点を叩き込んだ時だ。劇的な勝利で期待を大きく膨らませながら、無様な大敗を喫した2戦目のフランス戦は間違いなくワーストゲームになった。ただ、そのフランス戦でDFリーダーのフォン・ベルゲンが故障離脱しても、ホンジュラス戦とアルゼンチン戦で堅守を復活させた点は評価したい。特にベナーリオの活躍が大きかった。大きな賞賛を集めているシャキリより、個人的には彼を買っているのだ。
 残念だったのは、ヒッツフェルト監督の守備的なアプローチだ。その方針はハナから分かっていた。ただ、バルネッタを一度も使わなかったのには驚いたよ。アルゼンチン戦で0-0の均衡が保たれている時に切ったのは、フェルナンデスという守備的なカードだったしね。ヒッツフェルトがどんな状況でも守備的に試合を運ぼうとすることを再確認したよ。
 幸い、スイスは国内の優れたユースシステムが機能しているから、未来には希望が持てる。ユースの国際大会で好結果を残した若手がゴロゴロいるし、A代表にもロドリゲスとか面白い新鋭がいる。ヒッツフェルトの後を継ぐヴラジミール・ペトコビッチ新監督の下で、攻撃的で質の高いチームになるだろう。EURO2016の予選には、しっかりとした準備をして臨んでほしいね。




《ワールドサッカーダイジェスト:2014.8.7号_No.416_記事》
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