SSブログ

ブラジル・ワールドカップ_出場32か国の「通信簿」_ウルグアイ [ダイジェスト特別版]

13 :グループD
ウルグアイ  総合評価:B+(賞賛できる=未来への収穫_大) 最終結果 → ベスト16(2勝0分け2敗/4得点・6失点)
評者:ルベン・ソサ(元ウルグアイ代表)

【良くも悪くもスアレスが チームの鍵を握っていた】

 素晴らしい2試合と、期待外れの2試合———。今大会のウルグアイは非常に極端な面を覗かせ、早過ぎる敗退を喫した。
 素晴らしかったのが、勝利を収めたイングランド戦とイタリア戦だ。初戦でコスタリカにまさかの土を付けられながら、チームは窮地でメンタルの強さを発揮し、強敵相手に2試合を見事にモノにした。土壇場で伝統国のプライドを見せたのだ。特にイングランド戦の勝利は、非常にメモリアルだった。実に44年もの間、ワールドカップで欧州勢に勝てなかった悪しき歴史に、終止符を打ったのだから。
 とはいえ、連勝で勢いに乗っていただけに、コロンビア戦にはガッカリした。主導権を握ろうという積極性に欠けたうえ、2失点目のマークミスは守備力の高いウルグアイらしからぬ失態。タバレス監督の指示や采配も効果的とは言えず、個人的にはコスタリカ戦よりも失望した。
 鍵を握ったのは、良くも悪くもスアレスだ。大会直前に膝の手術を受けたエースは、初戦をベンチで過ごし、復帰したイングランド戦で2ゴールを挙げたかと思えば、イタリア戦ではあの“噛み付き事件”。試合後には出場停止処分を受けた。それでも私はスアレスがウルグアイの今大会MVPだと思っている。
 ワーストプレーヤーはフォルランだろう。大会MVPに輝いた前回大会の打開力は鳴りを潜め、ほぼ何も出来なかった。
 タバレス監督は在任8年で素晴らしい成果を残しており、留任がベスト。現代表は国民に非常に愛されている。明らかな愚行を犯したスアレスを擁護し、英雄扱いしたほどだ。国全体が代表チームに全面的な信頼を寄せ、タバレス監督が統括しているユース代表も好結果を残しているだけに、この流れを継続するべきだ。




《ワールドサッカーダイジェスト:2014.8.7号_No.416_記事》
{{月2回刊:第1・第3木曜日発売_全国書店・コンビニ}}




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。