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ブラジル・ワールドカップ_出場32か国の「通信簿」_ベルギー [ダイジェスト特別版]

11 :グループH
ベルギー  総合評価:E+(絶賛できる=未来への収穫_大) 最終結果 → ベスト8(4勝0分け1敗/6得点・3失点)
評者:エンツォ・シーフォ(元ベルギー代表/現TV解説者)

【若きチームは十二分に健闘 新たな挑戦への基盤を形成】

 初戦のアルジェリア戦は途中からピッチに立ったメルテンスとフェライニがそれぞれゴールを決め、続くロシア戦で決勝点を挙げたオリジも、ルカクに代わって入った選手だ。これは偶然ではない。指揮官ヴィルモッツの采配がハマったのだ。ベルギーは今大会で6ゴールを挙げたが、その得点者は全て異なる。強力なFWは居ないものの、攻撃陣は誰もがゴールする力を持っていた。今回のチームの特徴のひとつだろう。ただ、大会を通してルカクとオリジの二人のストライカーがそれぞれ1点ずつしか決められなかったのは、今後に向けた改善点だ。
 準々決勝のアルゼンチン戦は、チーム全体の動きが重かった。早々と先制点を奪われ、そこから奮起して巻き返すと期待していたのだが、あっさり敗れてしまった。なぜか。選手も監督も調子が悪い日(そういう日はある)に当たってしまったから? 私の意見は違う。それまでの試合で縦横無尽にピッチを走り回っていたアザールが、どういうわけか振るわず、マルでプレーに絡めなかった。勿論彼ひとりの責任ではないが、灯台の明かりが消えてしまえば、他の選手にも小さくない影響が出るモノだ。
 現代のサッカーにスピードは不可欠で、定石通りのプレーだけで結果は出せない。常に走り続け、高速でパスを出し合い、時にはロングシュートを放つ意外性も必要になる。あと、システムが変わればゲームが動くことも、今回のワールドカップが教えてくれた。
 選手達が持つ高度なテクニックを最大限に利用できなかったのは残念だったが、総括すれば、若きベルギー代表は十二分に健闘したと思う。EUROという新たな挑戦に向け、基盤を形成できた。




《ワールドサッカーダイジェスト:2014.8.7号_No.416_記事》
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