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ブラジル・ワールドカップ_出場32か国の「通信簿」_チリ [ダイジェスト特別版]

12 :グループB
チリ  総合評価:A+(絶賛できる=未来への収穫_大) 最終結果 → ベスト16(2勝0分け2敗/6得点・4失点)
評者:イバン・サモラーノ(元チリ代表/現TV解説者)

【最終結果は前回大会と同じ それでも改めて強さを証明】

 今大会のチームを誇りに感じている。最終結果は、4年前の南アフリカ大会と同じベスト16。しかし、彼らは前回王者のスペインを完璧な試合運びで叩きのめし、開催国のブラジルを敗北寸前まで追い込んだ。これは、誰にも出来ることじゃない。世界中のフットボール・ファンに、チリの強さを改めて示してくれた彼らには心から感謝したい。
 PK戦の末に敗れたブラジル戦にしても、もしビダルやメデルが100㌫のコンディションにあれば、結果はまた違ったものになっていたはず。それでも彼らは良くやった。本当によく戦った。我々の代表チームは誰もが戦士だった。
 ベストゲームは、勿論スペイン戦だ。FW陣が相手の守備陣にプレッシャーを掛け、潰しにかかるところから生まれた1点目のシーンは、チリが今大会で確立したスタイル。バルガスが名手カシージャスの堅守を破ったあのゴールを、私は一生忘れないだろう。
 躍進のポイントとなったのは、選手がサンパオリ監督のアイデアを信じ、指揮官の的確な指示を忠実に実行に移した点にある。おそらく監督と選手の間には、分厚い信頼関係が存在したんだろう。
 自分のアイデアを形にする。その作業に没頭しながら、選手にプレーの楽しさを忘れさせなかった。そこにサンパオリ監督の素晴らしさがある。監督がチームに与えた自信は、選手達の大胆で、積極的で、勇敢で、秩序正しいプレーに反映されていた。
 今大会のメンバーの中には、今後代表の中核となりうる選手達が入っている。これまで築いてきた道を信じて歩み続ければ、更に上のラウンドへ進める日が来るに違いない。




《ワールドサッカーダイジェスト:2014.8.7号_No.416_記事》
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