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ブラジル・ワールドカップ_出場32か国の「通信簿」_ポルトガル [ダイジェスト特別版]

10 :グループG
ポルトガル  総合評価:E-(落胆しか残らない=未来への収穫_小) 最終結果 → グループリーグ敗退(1勝1分け1敗/4得点・7失点)
評者:パウロ・フットレ(元ポルトガル代表)

【改めて浮き彫りになった 高過ぎるエースへの依存度】

 最悪のワールドカップだった。ポルトガルは何一つ良いところなく敗れ去ったのだから、当然だ。私は現代表に大きな期待を寄せていた。それだけに、今大会の結果が残念でならない。
 コエントラン、ルイ・パトリシオ、H・アウメイダらレギュラークラスが相次いで大会中に負傷して戦線離脱。選手のコンディションは最悪の状態で、マトモに走れない者すら居たほどだ。ポルトガル・サッカー連名とP・ベント監督を始めとするチームスタッフは、一体どんな準備をしたのか。我々はこの失敗から多くを学ばなければならない。
 今大会で改めて浮き彫りになったのは、あまりに高いC・ロナウドへの依存度だ。大腿と膝に故障を抱えていたエース、本調子とは程遠い出来。その穴を埋める選手はやはり不在で、攻撃は停滞した。
 ミュラーの挑発に乗って頭突きをかましたペペの愚かな退場によって試合が壊れたドイツ戦は、近年で最悪のゲーム。ガーナとの3戦目で5点差以上を付けて勝利すれば16強進出の可能性があったものの、ドイツに大敗を喫した時点でポルトガルの運命は尽きていたと言っていい。
 私が疑問視しているのは、P・ベント監督のマネジメント力だ。大会後、指揮官は故障者が続出した理由について、何の説明もしていない。ただ、辞任には反対だ。この経験を教訓にして、チームを立て直して欲しい。
 今後に向けては、ひとつ提案がある。C・ロナウドのCF起用だ。4年後に33歳になるエースは、これから徐々にスピードが衰えるだろう。私もウイングだったから良く分かる。ウイングはスピードが命だ。その得点力を最大限に生かせるCFに、ポジションを移すべきだろう。




《ワールドサッカーダイジェスト:2014.8.7号_No.416_記事》
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